ヘキサワールドの北端・氷壁地帯で語られる、ひとつの噂。
それは氷の甲殻を持つ破壊者――アイスクルスコーピオン。
姿を見た者は少なく、その存在さえ信じる者はほとんどいない。
だが、氷の吹雪の夜に“尾が鳴る音”を聞いた者は、
二度と戻らなかったという……。
❄️氷結のデストロイヤー・アイスクルスコーピオン
地上層ワンダリスの最北、
“氷哭の峠”と呼ばれる無人地帯に古くから伝わる怪物伝説がある。
それが――アイスクルスコーピオン。
🦂氷壁の中に封じられた影
誰も近づかぬ氷の谷。
そこには巨大な氷の蠍が封印されているという。
数百年前、地底から湧き上がった冷気とともに現れ、
一夜で三つの村を凍らせた“氷の災厄”。
討伐に向かった勇者たちは全員消息不明。
以降、その地は「静寂の禁域」と呼ばれるようになった。
🧊氷の鎧「グラシアル・スーツ」
彼の身体は岩ではなく、
“氷結結晶”と呼ばれる生きた鉱物で構成されている。
熱を吸い、音を奪い、
存在するだけで周囲を氷原に変える――
それが、氷結のデストロイヤーの名の由来だ。
💬噂される言葉
「冷たさこそ、真の静寂」
吹雪の夜、どこからともなくその声が聞こえたという。
誰が言ったかも、聞いた者が本当にいたのかも分からない。
だが、その一言が残る限り――
アイスクルスコーピオンの伝説は消えない。
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