7人世帯防災

✅ 7人世帯の「防災の始め方」完全ロードマップ

― 今日からできる、家族を守るための最初の一歩 ―

7人家族の防災は、人数が多いぶん準備が大変…と思われがちです。
でも実は、家族が多いほど“防災のチーム力”が強くなるんです。

この記事では、
✅ 小学生でもわかる
✅ 今日からできる
✅ 家族全員が参加できる
そんな「7人世帯のための防災ロードマップ」をまとめました。


0:最初の15分でやること ― 家族ミーティング

まずは、準備ではなく **「話す」**ところからスタート。
紙とペンを1本ずつ持って、以下の3つを決めます。


✅ ① 家族の連絡ルール

災害時はスマホがつながりにくくなります。
そこで、連絡の“順番”を決めておきます。

  1. 家族LINE
  2. 災害用伝言ダイヤル「171」
  3. 近所の人への声かけ

また、合流する場所も3段階で設定しましょう。

  • 家の前
  • 近くの公園
  • 避難所

✅ ② 7人ならではの役割分担

人数が多い家庭は、役割を分けると一気にラクになります。

  • 班長(判断・指示)
  • 水係
  • 食料係
  • 電源係
  • 情報係
  • 安全係
  • 高齢者・子ども係

全員に「自分の役割」があることで、混乱がぐっと減ります。


✅ ③ 家の危険ポイントを1分チェック

  • 玄関に倒れそうな物はないか?
  • 廊下に荷物は置いていないか?
  • 懐中電灯はすぐ手の届く場所にあるか?

ここまでで 15分。ここからが本番です。


1:まず今日やる(1日目)

✅ 家具の固定

地震のけがの多くは“倒れた家具”が原因。
L字金具・突っ張り棒・ガラスフィルムで最低限の固定を。

✅ 枕元セットの準備

寝ている時間は一日の3分の1。ここが一番危険です。

  • スニーカー
  • 懐中電灯
  • 軍手

この4点を袋にまとめてベッド横に置いておきます。

✅ 家の安全ルート作り

廊下は「避難の高速道路」。物を置かないだけで安全度が上がります。

✅ 最小の防災セット

まずはこれだけ揃えればOK。

  • 懐中電灯
  • 電池
  • ラジオ
  • 長袖・長ズボン

2:1週間でそろえる ― まずは3日分

防災の基本は 「3日分の備蓄」
ここでは必要な量を“数字”で明確にします。


✅ 水

7人 × 3L × 3日 = 63L
→ 2Lペットボトル 32本

✅ 食料

7人 × 3食 × 3日 = 63食

すべて非常食にする必要はありません。
普段食べているレトルトや缶詰でOK。

✅ 簡易トイレ

7人 × 3回 × 3日 = 63袋

断水時、トイレの確保は“命の次に大事”です。

✅ 懐中電灯・バッテリー

  • 懐中電灯:7本以上
  • ヘッドライト:大人分
  • モバイルバッテリー:10,000mAh×5〜7台
  • 乾電池:単3・単4

3:1か月以内にそろえる ― 7日分へ拡張

災害が長引くことを想定し“1週間生きのびる家庭”を作ります。


✅ 水

7人 × 3L × 7日= 147L
→ 2Lペットボトル 74本

✅ 食料

7人 × 3食 × 7日= 147食

✅ カセットガス

7〜14本
※料理の回数やメニュー次第で多めに。

✅ 衛生用品

  • 簡易トイレ:147袋
  • 紙皿・紙コップ
  • ウェットティッシュ
  • 生理用品
  • 救急セット

4:全員分の持ち出し袋(非常持出袋)

災害時に“すぐ逃げる”ためのバッグ。
重さの目安は、大人6〜8kg、子ども3〜5kg。


✅ 中身の例

  • 水500ml × 1〜2本
  • 行動食(ようかん・バー)
  • 懐中電灯
  • モバイルバッテリー
  • 雨具(ポンチョ)
  • トイレ袋
  • 常備薬
  • 体温調整グッズ(タオル・カイロ)

家族ごとに 写真付きリスト を袋に入れると忘れ物が減ります。


5:在宅避難の準備

避難所へ移動するよりも、家で生活し続ける方が楽なケースも多いです。

✅ 家に置いておくもの

  • 折りたたみ水タンク
  • カセットコンロ
  • ボンベ
  • ソーラー充電器
  • ブルーシート
  • 紙皿・ラップ・ホイル
  • 窓用目隠し

6:車の防災セット

車は“第二の避難所”にもなる大事なスペース。

  • 水(2L×2本)
  • 行動食
  • 携帯トイレ
  • ブランケット
  • 充電ケーブル
  • ガソリンは常に半分以上

7:情報の確保と共有

  • スマホの緊急速報はON
  • 防災アプリのインストール
  • 家族カード(名前/血液型/アレルギー)を作成
  • 学校・職場の避難場所を確認
  • 171(災害用伝言ダイヤル)の練習

8:7人家族ならではの工夫

✅ チーム制(2〜3人で1チーム)
✅ 食料・水を分散して保管
✅ 好きなお菓子を1つ入れる(心が落ち着く)
✅ 写真データのバックアップ(クラウド+USB)


9:毎月1回やるメンテナンス

  • 賞味期限チェック
  • 電池・ガス残量チェック
  • 子どものサイズ確認
  • 持ち出し袋の入れ替え

“ローリングストック方式”で、使った分だけ買い足すとずっと新鮮な備蓄が保てます。


10:まずは70点でOK

完璧に揃えようとすると、途中で疲れてしまいます。
防災は 「70点を早く作る」 のが一番強い。


✅ 今日やるべき3つ

  • 家族ミーティング(15分)
  • 枕元セットを作る
  • 水とトイレの必要量を確認する

✅ 今週やるべき3つ

  • 水63L
  • 食料63食
  • トイレ63袋

✅ 1か月以内にやるべき3つ

  • 水・食料を7日分に増やす
  • 車の防災セット
  • 情報・役割の整理

おわりに

7人は“多い”のではなく**“強い”**です。
ひとりではできない備えも、家族で分担すれば驚くほど早く整います。

この記事をきっかけに、
あなたの家が「災害に強い家庭」へ一歩進めばうれしいです。

Posted in